bhyve を試す。 #2 Ubuntu 20.04 インストール編

#1 下準備編の続き。

インストーラーの準備

vm_dir/.iso にisoイメージを配置するだけで良いが、vm iso コマンドでダウンロードさせてもよい。

# vm iso http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ubuntu-releases/20.04/ubuntu-20.04.1-live-server-amd64.iso

VM作成 / 設定変更

テンプレートubuntu を使い、ディスクサイズ30G、ubuntu という名前のVMを作成する。
※-t で指定できるテンプレートは、vm_dir/.templates 以下の*.confファイル

# vm create -t ubuntu -s 30G ubuntu

デフォルトだとVNC接続に対応していないのと、メモリが512MBだったので変更。

# vm configure ubuntu
---
loader="uefi"
cpu=1
memory=1G
network0_type="virtio-net"
network0_switch="public"
disk0_type="virtio-blk"
disk0_name="disk0.img"
uuid="XXXXXXXX-XXXXXXXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX"
network0_mac="58:9c:fc:XX:XX:XX"
graphics="yes"
graphics_res="1280x720"
xhci_mouse="yes"
---

赤字:変更箇所青字:追加箇所

VMとUbuntu 20.04のインストーラーを起動

vm install コマンドで起動する。通常のVM起動(vm start)と違い、指定したisoイメージをマウントした状態になるのと、VNC接続までは起動を待機する点が違うそう。

# vm install ubuntu ubuntu-20.04.1-live-server-amd64.iso
# vm list
NAME    DATASTORE  LOADER  CPU  MEMORY  VNC           AUTOSTART  STATE
ubuntu  default    uefi    1    1G      0.0.0.0:5900  No         Locked (bhyve.local)

server:5900 でVNCが起動しているので適当なビューアーで接続する。インストーラーに従ってインストールが終了した後の起動は

# vm start ubuntu

で起動可能。(自動起動の方法は後述)

余談

VMを自動起動する

vm_listに起動したいVM名(今回の例だと “ubuntu”)、vm_delayに自動起動する間隔(man vmによると短すぎると問題があるらしい)を指定する。

# vi /etc/rc.conf
---
vm_list="ubuntu"
vm_delay="5"
---

FreeBSD jailとの共存

FreeBSDの仮想化といえば古くからjailがあり、KVMやbhyveほどヘビーじゃないので手元の環境でも使っているので、共存ができるのか確認したところ、とくに問題なく共存できた。(まあそりゃそうか)
この環境だと物理NICのem0にIPアドレスのエイリアスを設定してそのIPアドレスをもつjailを作成し、別ホストからjail内にssh接続ができた。

bhyveのVNCが重たい?

macOSには標準でVNCビューアーが入ってる(標準の画面共有がVNC)けどそちらで接続ができなかったので、TigerVNC Viewer 1.10.0でVMのインストーラーを操作したところ手元の環境だけかもしれないが、反応が非常に遅かった。インストールさえ終わればsshなどで利用できるので些細なことではあるけどちょっと気になったので記録する。(macOSの画面共有で接続できないのは仕方ないとして他のVNCビューアーを使えばマシになるのかそのうち試す)

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